ABOUT

アーティストのトリコカラスノが作る、小さな物語がついた一点物のガラスと陶の作品。



- ガラスの作品について -

まず作業机の前に座り、そこで手が動かなかったらその日は制作しません。
座った瞬間全身がわーっと楽しくなったらいろんな形に小さく切ったガラスの欠片を机いっぱいに散らかしてその中からなんだか良さそうだと思うものを組み合わせ、作業は止まることなくどんどん進みます。
私が作る耳飾りに型はなく、全てはその日の気分次第。
だから自分が作ったのにこれは2度と同じ形はできないな、という作品が実はたくさんあるんです。
そして同じものを作り続けると新しく湧いてきたアイデアが渋滞してしまうので、それも一度きりの出会いが多い理由の一つ。
tolicokalasunoの耳飾りはこどもがブロックを組み立てて遊ぶように完成します。
夢中で、疲れて床で寝てしまうまで遊ぶ仕事です。

ガラスの透明感、きらめき、発色の良さは顔を美しく見せてくれます。
年齢や性別を限定することなく、おしゃれを楽しみたい全ての方へ。

''好きな服を着て
好きな髪色で
好きな耳飾りをつけて
ご機嫌に過ごす毎日を''



- 陶の作品について -

人間の感情や言葉から浮かぶ映像、目には見えない様々なものを混ぜ合わせて制作。
陶板は平面と立体どちらの要素もあるのが魅力です。
模様をつけるのはスタンプや彫刻刀など。
スタンプも全て自身で制作しています。
パズルのようなデザインの陶阪は目地で間を埋めることなくぴったり合うように、どの段階の作業も慎重に進めます。
そこが難しく、またおもしろいところでもあると思っています。
陶はガラスと違って製作の時常に張り詰めていて、直線は直線、円なら正円、いつでも完璧を目指して自分の思うとおりに仕上げたい気持ちになります。
でも土という素材はそうはいきません。
歪むし反るし釉薬の色の出方は僅かな温度差、塗りの厚みの差でもがらりと変わってしまいます。
作業が終わって明け方ボロ雑巾のように床に転がった時、生きているなぁと感じます。
私にとって陶芸とはそういうもの。



- Black Lineについて -

tolicokalasunoの中でちょっぴりの毒気や生々しさにユーモアを加えた作品の集まり。
頭の中は光と闇が常に半々、片方だけでは生きていけません。
表現したいことと倫理の間で常に迷い、永遠に答えは出ないとわかっていても考え続けています。



- 物語について -

私の頭の中は常に物語の切れ端のようなものが流れています。
これは気づいたらそうなっていたのでいつからかは覚えていません。
流れ続ける切れ端が一つに繋がるのは突然何の前触れもなく、という時と出来上がった作品を見た瞬間の2パターン。
またバラバラになる前にどちらの場合も急いでスマホに打ち込むか紙に書きとめます。
前触れなく繋がったものはいつかぴったりの作品が出来上がるまでストックしています。
タイトルについては焼き上がった作品を目にした瞬間頭にポーン!と飛び込んでくることが多く、いきなりどんどん繋がる切れ端と飛び込んでくるタイトルで頭の中は一時カオス状態。
でもそれがたまらなく楽しいのです。
(上記の創作に加え実話もこっそり忍ばせているので、どれが本当の話か予想してみてくださいね!)



tolicokalasunoの作品はそんな風にしてできています。